無理オブザイヤー2020
無理オブザイヤー2020受賞者としては無理ほんとうに無理
昨日の色ボケブログで書いたように、HP回復ポイント男となんとなく気まずくなってここ一週間くらい(そんなに経ってもいない)連絡を取ってなかった。
というのも、またよくわからない恋愛コラムに触発されて、好きにさせるには押して引くの引くが肝心だとかで、駆け引きとやらに手を出してみた。
いつも恋愛になると感情ばかりで暴走してしまうわたしは、感情を抑えて我慢する練習になればいいとも思っていた。
普段からあまりライン連絡もしないタイプだったので、彼とのライン画面は殆ど着信履歴ばかりが残る。
何度も電話してしまおうかとライン画面を開いては閉じて開いては閉じる。
繰り返している。完全に好きじゃん。
思いつつ、我ながら変わり身の早さにあきれてしまう。本当に構ってくれれば誰もいいんだと思う。
でも本当に付き合い自体は長いけれど、明らかに幸せになれない未来が丸見えな男を好きになること、正直数えるほどしか会ったことない。
てか会ったことあった?会ったとしても大昔すぎて記憶がめちゃくちゃあやふやだ。正直顔もいまいち覚えてない。
というかいつもいつもこの人の思わせぶりな態度に振り回されてこの10年の間に何度も恋に落ちてる(このフレーズ気に入った)
4年ぶり3回目の恋です。甲子園出場記録かよ。
高校球児は涙を呑んで甲子園中止になったのにわたしはのんきに恋をしていいのか。
年貢の納め時なのかもしれないと思ったり、そもそも昔から酔っぱらったときやゲームがひと段落したときにしか電話をかけてこない男のどこを好きになるんだとか、あの人のこと何も知らないなとか、本当にお前は構ってさえくれれば誰でもいいんだなと思ったり、遠距離は嫌だ結婚したいだとか、色々と考えては消える。
いやすぎる。まじで勘弁。
何度も電話しようかと携帯に手を伸ばし掛ける布団の中で、有川浩の塩の街という小説のせりふを反芻していた。
だってあたし、秋庭さんの名前も知らないのに!
この小説は世界の危機にたまたま知り合った男女が一緒に暮らすうちに恋に落ちる話。片方はふつうの女子高生、もう片方は世界を救う力がある人。
男の子は女の子を守るために世界を救う。そのためには命がけで戦わなくちゃいけなくて、女の子はそれを止めるために必死だった。大事な人がいなくなるくらいなら世界なんてなくなってもいい。
イレギュラーな世界で出会ったから、好きな食べ物、許せないこと、くせ、におい、性格は知っていても、どんな人生を送ってきた人で、どんな恋をしてきたかなんて、知る由もなかった。
まあわたしも彼も世界は救わないし、確かにパンデミックで世界の危機にはなっているかもしれないけど、わたしはただの福祉従事者で、彼はサラリーマン。これが看護師とコロナウイルスワクチン研究者とかなら話は変わっていたかもしれないな。
そんな大それた恋ではないのに、モードはすっかり悲劇のヒロインだ。
こんな風に大好きな恋愛小説を思い出して反芻しながら彼を思い出している時点で答えは決まっている。というかこういうことを書けば書くほど、自覚させられる気がする。
あー最悪だ。恋愛なんてするもんじゃないな。