じわじわ毒が回っている
コロナウイルスが日本でも本格的に流行り出してかなりの時間が経った。
田舎暮らしのわたしのすぐ隣にも、コロナウイルスの手が迫って来ている。
日々上昇する死亡者数と感染者数をみていく毎日に、こわくないわけじゃない。
毎週土日はしっかり自宅待機をしてはいるが、まわりの雰囲気に気圧されている節も正直否めない。
だってまだ、市内でコロナウイルスが発生しているわけではないのだ。他人事にもなる。
病気は怖い。もちろん。ひとり暮しでコロナウイルスに罹ったらどうしたらいいんだろ。わたし、貯金もほとんどない。実家には連絡したほうがいいのかな。会社にはコロナって言ったほうがいいの?友達には?なんで説明するんだろう。
そもそもわたし、コロナウイルスに罹って、これまで通りに生活できるんだろうか。
あの、総務課の新社会人さん、コロナウイルスに罹ったらしいわよ。怖いわね。え、じゃあ外出してたってこと?なんでもよく飲みに行ってるので有名だったみたい。今回もそうじゃないかしら。まあ、なんて常識のない人なの。信用できないわ。
そんな声が聞こえてくる。もちろん表面上は大丈夫だった?大変な目に遭ったね。なんて心配してくれるだろう。
それでもわたしがコロナウイルスに罹ったという事実は消えない。
わたしは社内で「不注意でコロナウイルスを持ち込んだ人」になるのだ。
会社を辞める羽目になるかもしれないし、友達だってもう会ってくれないかもしれない。
コロナウイルスの人が住んでるってしられたらまずいからでてってーーーなんて、最悪の場合家すら追い出される可能性だって、大袈裟じゃなくあると思う。
前のブログにも書いたように、この排除は全員の恐怖からだ。憎むべきは罹患者ではなくウイルスだ。
自分が恐怖からそう、思っていることをしっかりと理解していきていきたい。
みんな、なんとか生き延びような。